From Yamaguchi, Japan
抹茶作りに欠かせない新芽のほんの一部、
この最高級の茶葉を贅沢に100%使用した紅茶の誕生です。
松谷流の監修の元、意欲的な日本の紅茶を作りたいという思いで敢えてこの贅沢な試みを実行しました。
この厳選した茶葉が熟成とともに醸し出す旨味が、新たな日本の紅茶の歴史に1ページを加えることができるのではないかと信じたからです。
山口が「お茶の地」であるわけ
山口の歴史は鎌倉・室町時代の大内家なくしては語れません。
大内氏は朝鮮や明(中国)との貿易で得た経済力で、山口を日本有数の都市へと発展させていきました。 天目茶碗などの唐物茶道具はこのルートで周防・長門に流入し、「書院茶」の文化が育まれました。こうして生まれた「西の京」文化圏は室町中期以降、日本一の経済基盤を有するようになり、その財力を頼る文化人や公家が戦乱で荒廃した京より多数来訪したことで京都をしのぐほどの繁栄をしたと言われております。 京の茶文化を担った公家・禅僧が山口に集まることで、茶の湯の実践的な場が形成され、この周防・長門の地においても茶が栽培されてきた歴史があります。
私たちは今回、HOHOKUブランドを立ち上げ、「大内氏の西の京から関門海峡を渡った茶文化の末端地」という歴史的フレームを再確認し、プレミアムブランドの誕生をお知らせするものです。
なぜ、豊北はお茶づくりに適しているのか
豊北のある響灘沿岸は、年間を通じて温暖で、日照時間が長い地域です。さらに、まわりを海に囲まれているため、海の影響で一日の寒暖差がおだやかになります。急な冷え込みが少なく、お茶の木にとって過ごしやすい環境が生まれます。
加えて、豊かな降水量にも恵まれた、霧も多い土地。お茶は、たっぷりの水とやわらかな気候を好む作物です。温暖な気候、ほどよい潤い、海と山の澄んだ空気——豊北の風土は、まさにお茶づくりにうってつけなのです。きれいな海と山にいだかれ、ゆっくりと育つ。それが、豊北抹茶園のお茶です。
ソーラーシェアリングという、お茶の育て方
私たちは、ソーラーシェアリングという方法でお茶を育てています。これは、茶畑の上にソーラーパネルを設置し、「発電」と「農業」を同時におこなう仕組みです。
「パネルで日ざしがさえぎられて、ちゃんと育つの?」そう思われるかもしれません。けれど、植物が光合成に使える太陽光の量には、実は限りがあります(これを「光飽和点」といいます)。必要な分の光をしっかり届けながら、それ以上の“あまった光”を電気に変える——それが、ソーラーシェアリングの考え方です。
しかも、この育て方はお茶ととても相性が良いのです。良質な抹茶のもとになる茶葉は、ほどよい日陰で育てることで、まろやかな旨みと、目の覚めるような鮮やかな緑が生まれます。ソーラーパネルがやさしい木陰のような環境をつくり、降りそそぐ太陽はクリーンなエネルギーへ。環境にやさしく、お茶にもやさしい。それが、私たちのお茶づくりです。
私たちのこと
豊北抹茶園が農業を始めたのは1983年のこと。ソーラーシェアリングを活用した茶葉の栽培は2020年から開始。大型の茶畑をソーラシェアリングで実施するのは国内では初めての試みでした。
前例のない挑戦に、戸惑うこともありました。それでも「この土地ならではのお茶を、自分たちの手で育てたい」という想いを胸に、一本一本、茶の木と向き合いながら畑を育ててきました。豊北の自然と寄り添いながら、これからもまっすぐに。一杯のお茶をお届けしていきます。